産まれた日の話③
【続き】長い…
破水が起こり、ジワジワと生理痛のような痛みを感じるようになって、いよいよ今から出産になるのか…と覚悟を決めました。
担当の助産師さんが戻ってきて、
破水したみたいですね!
ううさん(仮)!
ちょっと、子宮口見せてくださいね!
と、言って確認をしてくれました。
うーん…
今、6cmってとこかなぁ。
破水で水は結構出たとは思いますけど、赤ちゃんの顔の辺りはまだ羊水あるんで大丈夫ですね。
との事。
羊水がバシャーッと出た気がしたので、
赤ちゃんの事が気がかりでしたが、上手いことなってたみたいです。
よかった…。
陣痛も少しずつ痛みを感じるようになってきて、例えるなら痛みが来た時に眉間にシワが寄るくらい。
顔を歪めて苦しむ…程ではないって感じです。
あ!ううさん(仮)!!
トイレ!!トイレ行きます?!
トイレ行きましょ!!
と、助産師さんの提案で廊下の向かい側にあるトイレに点滴ぶら下げてヨロヨロ歩きました。
トイレに入ると結構出血もしていて、
この急展開にクラクラしました。。
トイレから戻ってしばらくすると、
旦那が戻ってきました。
さっき食事に出て行った時と全然様子が違う私を見て驚いていましたが、
ご飯食べ終わったくらいに破水があって、ちょっと進んだー。と説明出来るくらいにまだ余裕が十分ありました。
陣痛も来たし、1回お母さんに連絡しとこうか?という話になり、母と息子が分娩室に戻ってきました。
あいかわらず賑やかな息子…
担当の助産師さんにガンガン絡んでは、満足そうな顔をしていました。
時間は14時頃。
定期的に血圧計を測って、
だんだんと強くなる痛みに耐えつつ、、
それでもまだ子宮口は6cmから7cmってところから広がりません。
母は分娩室に顔を出してしばらくしたら、
他の孫を塾に送らないといけない日だったらしく、一度家に戻ることになりました。
息子も飽きてしまうのでそのまま母に連れられてドライブ?してくる事に。
賑やかな息子がいなくなったので、
ようやく陣痛に落ち着いて向き合えるようになりました。
分娩台の横のモニターには
陣痛の間隔が画面に表示されていて、
しかも何故か4分割で他の陣痛中の方のやつまで表示されていて、
今この瞬間に他にも頑張ってる人がいる!
と、勝手に励まされつつ 笑
自分の陣痛間隔をモニターで見ながら、
次回の山が来るまで力を抜いたり、覚悟を決めたりと、なんとなくやり方?がわかってきました。
何度目かの山を越えて、
顔を歪めるほどの痛みになって来た頃、
2度目のトイレに。
正直、今は動くのもしんどいから行きたくなかったけど。。
何とかヒーヒー言いながら帰ってくる事が出来ました。
そこでまた子宮口の確認。
7cmくらいかな?との事。
むむむ。
十分痛くなってきているけど、まだまだこれからって事ですね…ええ…わかります…。
その後、しばらくしても
陣痛間隔が狭まらず、なんなら痛みも弱まってるような?って感じになってきたので、少しだけ薬を強める事になりました。
薬を強めて少しした頃、
体を捻りたくなるような痛みを感じるように。
顔を歪めるほどの痛みは
全身に力を入れて捻りながら耐える痛みに変わっていきました。
最初は脂汗の様な感じだったのが、痛みに耐えるうちに体が熱くてたまらなくなり、あっという間に術着がビショビショになっていました。
陣痛の山のピーク時に助産師さんに腰を撫でてもらい、谷の時に旦那にお茶を飲ませてもらい、汗を拭いてもらいました。
時間は15時半。
陣痛がいよいよ本番って感じなので、
旦那に母に連絡を入れてもらいました。
今回の出産は最後の出産と決めていたので、
満足いくものにしたいと思っていました。
産院での母親教室でソフロロジー出産の事を習っていたので、
興味があり(なんなら息子の時から)
バースプランを立てる時に
ソフロロジー呼吸法で(出来れば)産みたい。
と、書いたのでした。
息を細く長く口から吐いて…
鼻から息をって…
慌てない…
騒がない…
大きい声出したら疲れるだけ…
赤ちゃんも頑張ってる…
落ち着け…
落ち着け…私…
谷の時に必死に呼吸を整えて、
なんとか気持ちを落ち着かせます…
しかし!!
やっぱり痛いものは痛い!!
山になれば体を捻りたくなり思わず、
痛い〜…痛いです〜…
もう、、産みたい〜…
と、うなっていました 笑
自分でも
これ、ソフロロジーじゃなくない?
って薄々思っていましたが、そもそもの準備不足感は感じていたので、
とにかく大騒ぎはしない。
落ち着いて行動する。
…と、小学生の頃に習った防災訓練を思い出していました。
(正しくは 押さない、駆け出さない、喋らない なので全然違うっていう…笑)
子宮口は少しだけ開いて8cmほどだそうで…
え?…こんなに…こんなに…痛いのに…
まだ産まれませんか…⁇⁇
と、絶望感を感じていました。
【次回で最後!】